せきがはら人間村
生活美術館 本館
当社にゆかりのある作家を中心とした企画展を随時開催するなど、生活美術をいつも感じられる私設美術館。建物は周囲の風景と溶け込むよう木の温もりを生かし、四季折々の自然との調和を楽しむことができます。
「せきがはら人間村」は、大型機械メーカーの関ケ原製作所が1970年代に掲げた「人間ひろば」の理念を土台としています。会社は社員にとって人生の大半を過ごす場所であるからこそ、愉しさや、やりがいを探求できる場所=「人間ひろば」でありたい。そうした考えのもと、「工場公園」づくりがスタート。理念を共有する国内外の作家たちとの出会いにも恵まれ、社員同士が互いに学び合い、高め合える環境整備を行ってきました。
そして今、四季折々の美しい自然とアートが溶け合う15万平方メートルの敷地内には、ここにしかない景色が広がります。工場、緑地、美術館、レストラン、カフェ…セキガハラの顔はひとつにとどまりません。さまざまな顔を持ち、多様なメンバーが地域との交流も図りながら、社会的価値の創造に取り組んでいます。
匠の技術を強みとする「ものづくり」と、一人ひとりが日々輝きを放てるような「人づくり」を、これからも。
セキガハラの挑戦は続きます。
せきがはら人間村生活美術館は、隣接地との垣根のない美術館です。里山の風景と一体化した緑地に、石彫作品をはじめとする100点以上を展示。365日、いつでも自由に散策していただけます。
当社にゆかりのある作家を中心とした企画展を随時開催するなど、生活美術をいつも感じられる私設美術館。建物は周囲の風景と溶け込むよう木の温もりを生かし、四季折々の自然との調和を楽しむことができます。
エドゥアルド・チリーダ、関根伸夫、古郡弘、若林奮らの作品を鑑賞できるスペースとして2022年に開設。保管庫も備えた小さなそのギャラリーは、日本に古くから残る伝統的な蔵になぞらえ、「蔵ミュージアム」と名付けられました。

1991年にピエール・セーカリー氏と関ケ原製作所が共同で整備。兵士の兜を積み上げた巨大な彫刻“関ヶ原”の頂上に勝者は存在しません。真の勝者は戦いからではなく、平和を望む人々にのみ与えられるという思いが込められています。

緑がまぶしい芝生の広場には、水と地球、太陽、月をイメージした杉本準一郎氏の彫刻が点在。やわらかな緑のじゅうたんに寝転ぶと、すべてを受け入れてくれる宇宙の存在を感じます。さあ、みんなで新しい世界旅行へ出かけましょう。

2008年夏にインド、ネパール、日本の彫刻家たちが関ケ原で集い、制作した「聖なる苑 アジアの山水」を展示。目を閉じれば、それぞれの彫刻が、青く澄んだ空や伊吹の山々と溶け合い、一つの作品になっていくのを感じることでしょう。

坂井達省氏の動物の彫刻や近持イオリ氏の石の滑り台、サークルが設置された公園エリア。休日にはお子様連れのご家族の姿が見られます。表情豊かな石造りの動物たちは、思わず背中に乗ってみたくなるほど生き生きとしています。

かつてはお客様をおもてなしする場所だった栗林に、新妻実氏の彫刻を配置するなどして手を加え、ニイヅマガーデンと名付けました。四季折々の自然とアートが溶け合う美しい風景を見せてくれます。
社員食堂があり、社員が毎日集う1階にはピエール・セーカリー氏の作品を、2階へと続くスロープギャラリーには銅版画家 清塚紀子氏の3部作を展示。2階にはアートと社会との関係性を表現した柳澤紀子氏の版画やミクストメディアを展示しています。
「生活美術館本館」「蔵ミュージアム」など、敷地内の一部の施設は、予約制のガイドツアーでご見学いただくことができますので、ご予約の上、足をお運びください。
窓の外に広がる伊吹山や庭の彫刻を眺めながら、地元食材を使用した手作りランチを。社員はもちろん、一般の方も利用いただけるオープンな空間をつくり、人と人の繋がりやフレッシュな情報交換が生まれることを目的としています。
こだわりのスイーツと丁寧にドリップされた珈琲でほっと一息つける場所。ライブラリースペースも設けており、静かな空間で読書なども楽しめます。近くには開戦地や島津義弘陣跡も。史跡巡りの合間にぜひお立ち寄りください。